◼︎ コトノハ ◼︎

本と芝居とラジオの日々 / all rights reserved

塚本邦雄、春日井建

職場で現代短歌の巨匠、塚本邦雄の話題が出る。

日本脱出したし 皇帝ペンギン皇帝ペンギン飼育係りも

ロミオ洋品店春服の青年像下半身無し***さらば青春

そこから職場の面々は勝手な話に花を咲かせていたが、
自分の頭の中には塚本の歌に続いて、春日井建の歌が浮かんで消えた。

大空の斬首ののちの静もりか没(お)ちし日輪がのこすむらさき

水葬のむくろただよふ海ふかく白緑の藻に海雪は降る

ミケランジェロに暗く惹かれし少年期肉にひそまるる修羅まだ知らず

旅にきて魅かれてやまぬ青年もうつくしければ悪霊の弟子

文学、美術、映画、音楽。
後に巨匠と呼ばれる人々が次々と出てきた時代があったと回顧。
果たして、今は、後の巨匠を生んでいるのかどうか。

美意識と自意識は若者の特権だと思っていたが、
現代は、美意識が足りないように感じた日。